陸上部特有の下腿三頭筋肥大に悩む元気っこ

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僕たち夫婦のなれそめです。

想ったよりも思い出が多くて長くなりそうな予感がしています。

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初めて嫁と出会ったのは、僕が居酒屋でバイトしているときだった。

4月になり大学生になった僕は、人生で初めてのアルバイトを始めた。

18歳になったらアルバイトをして自分でお金を稼ぐのだと、姉から聞いていた。

僕は特に趣味などもなく、そんなにたくさんお金は使わないのでちょっとだけ働こうと思っていた。後にめちゃめちゃ働く事になるのだが。

 

女性が苦手な理由は環境にあると思う

なんとなく都心の方が給料がいいことは知っていたので、学校からは40分くらいかかってしまうが都心で働くことにした。

応募すると簡単に面接まで進み、僕の外ではいい子ぶる性格もあってかすぐに採用になった。

入って初日に、僕と同じようにこの春からアルバイトを始めるという面子と会った。

後に仲良しグループとなる面子である。ちなみに嫁はまだ出てこない。

この時に出会ったのは、声優志望のパンクファッション女子、専門学校に通う嫁の友達その1とその2だ。

同時期に男は僕だけだったようだ。はっきりいって僕は女性が苦手だった。

僕は6人家族でずっと暮らしてきた。父、母、姉、妹、祖母、僕の6人だ。

父は仕事で遅くなることがほとんどなために、必然的に女性4人に僕1人ということが多かったのだ。

僕はジャンプやマガジンを読む前に、りぼん、ちゃお、少女コミックなど読んでいた。

家の中でのだらしない姉妹をみて育った僕は、女性というものに期待していなかった。しかし流石は兄弟だ。僕と同じように、いや僕以上に外ではとてもいい子なのだ。

小学校、中学校でそれは良く思い知った。兄弟がいる人ならばわかるかもしれない。

入学当初は先生たちにとって、姉の弟だった。姉は生徒会にも入っていて全校生徒の少ない田舎の学校では目立つ存在だった。

「〇〇さんの弟ね。そっくり!」と何度言われたかわからない。

余談だが、僕と姉は家族の中でも特に似ていない方だと思うが、世の中の人はそうは思わない人が大半だということを最近あることがきっかけで知った。

そんな風な姉を見ていたために、家ではどんな人なのかわからないことや、化粧でいくらでも化けられることを知っていたので、初対面の女性は特に苦手だ。

みなさんも、虎とか獅子が近くをウロウロしていたら恐いだろう。

何故かお分かりだろうか?大半の人はこう答える。

「危ないからでしょ。」

でも僕は違う。

そんな風に答える人間でも、ジェットコースターには嬉々として乗る。同じように命の危険なのにだ。

人間のプログラムされた死の恐怖を紛わせるための脳内麻薬を出すことが好きな脳内ジャンキー野郎だ。

そんな人でも「危ないから」という理由で、同じ命の危険である虎・獅子との対面はご免被るという人がいる。危ないからでは説明がつかない。

真理は「何をかんがえているかわからない」からだ。

ジェットコースターは係員が安全ですよと言っている。その係員や運営している会社を信頼しているから、あんな危ないものに嬉々として乗れるのだ。

虎・獅子の場合は、彼らが何を考えているのかが全くわからない。僕をみておびえているのかも知れないし、おいしそうと思っているかもしれない。

僕にとっては女性はそんな感覚なのだ。何を考えているかわからない上に、色々隠そうとする。

つまり、居酒屋の個室に初対面の女性3人と同席して説明を受けていた僕は、この時に虎3匹に囲まれているに等しい緊張感だったのだ。

 

前置きがながくなってしまった。

話があっちこっちに飛んでしまうのは僕の悪い癖だ。つい先日も部下に指導していたはずが、気がついたら早い走り方の講義になっていた。意味が分からない。

 

 虎との戦いそして決着へ

では話を戻そう。

バイト初日は、そんな風にパンク女子と1号2号に出会った。

歴戦の虎達あいてに僕はよく戦ったほうだと思う。

「これ全部覚えなきゃいけないんだね。覚えられそう?」

返事がない。疑問符には、答えを返す。答えられないのならば、答えられない理由を述べる。幼稚園で習っただろうが。

「パンクさんは、学生ですか?」

「年上だと思って敬語だと思うけど同い年だから。老けて見えるのかな。」

見た目がテレビでしか見たことがないような、目の周りがメイクで真っ黒になっている初対面の虎にそんなことを言われてしまった僕の心情を32文字以内で述べよ。ただし、文中に、かわいそう、頑張って、負けちゃダメだよを使うこと。

僕はもうバイト初日30分で辞めたくなったが、そのパンク女子の真っ黒の目は隈取に憧れている歌舞伎大好き少女なんだ、家ではにらみの練習にために左目だけより目にしているんだと思い込むことにしてなんとか踏みとどまった。

空気に耐え切れなかったが、何とか顔合わせ兼研修のようなものは終わって、次回からは実際に働くことになった。

 

嫁との出会い

そして二回目のバイトの日、運命の日。

僕と嫁は出会った。

よく初めて会ったときから結婚する気がしていた。とか、一目ぼれでした。とか、なれそめで披露されることがあるが、僕はいたって普通だった。

いや普通よりもむしろ悪かったかもしれない。

僕が嫁に抱いた第一印象は

下腿三頭筋の発達ヤバイ!絶対陸上部の短距離か跳躍の選手だった足だ!

である。

そのため僕は勝手に、部活にめちゃめちゃ打ち込んだ元気いっぱい女子だと勘違いしていた。

僕も中学・高校時代は、運動部で励み、大学受験も体育の推薦で受けたら絶対受かるよと言われるくらいに部活に打ち込んでいたために、共感した。

まぁただ足が太いだけだったわけだが、僕は自分と近いような高校時代を送っていて、この虎は話のわかる虎だろうと素敵に勘違いしてしまっていた。

そう思ってそのフィルターがかかった目で見てみると、そうとしか思えなかった。

化粧はしていないのも、部活で汗をかくから高校時代に化粧をしていなかったからだろう。

そんな僕の姉や妹たちみたいに男勝りな経歴(勘違いだが)をもちながら、私服は非常に女性っぽいのである。

ポンチョ?だかなんだか散髪の時に着るような手がでないマントみたいなものを見にまとい、

フレアスカート?だかなんだかフワフワしたスカートを着て、女子力のガチ装備でバイトに来る嫁をみては

高校までできなかったお洒落を楽しんでいるんだなぁ

とほほえましく見ていた。

 

そんなフィルターがかかった状態で見ていた僕は、なんとなくいい印象を持っていたのだった。

 

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